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導入事例

マーケットシェア株式会社様

ITサポート不在の国内拠点
信頼性とセキュリティがネットワークインフラの課題
TiFRONTと統合脅威管理製品(UTM)の連携でその課題を解決

Marketingデータのアナリティクスサービスを提供しているマーケットシェア。
同社は、クライアント企業からさまざまな情報を預かっているため、セキュリティに関する意識が非常に高い。
その同社のセキュリティインフラに、UTMと連携するパイオリンクのセキュリティスイッチ「TiFRONT-G2408P」が採用された。
TiFRONT-G2408Pについて、マーケットシェアのネットワーク管理業務を行っている俵道大輔氏と鬼久保亮氏に話を伺った。

マーケットシェア株式会社

<会社紹介>
所在地 : 〒107-0052 東京都港区赤坂2-15-6
事業内容: アナリティクスサービス

セキュリティを重視し、ロサンゼルスの本社で情報を一元管理

これまで広告の効果は、テレビ、新聞、オンライン広告などの媒体ごとに評価・測定してきた。しかし、この方法では、それぞれの相乗効果について評価・測定することができず、広告の費用対効果を正しく把握することは難しい。  

マーケットシェアでは、Marketingデータのアナリティクスサービスを提供しており、メディアの枠を超えて広告の相互作用を評価し、どの広告が、どのように影響するのかを正確に特定できるサービスを展開している。クライアント企業が、マーケットシェアの分析レポートを使って広告戦略を立てることで、売り上げを伸長することも可能となっている。その効果の高さから、多くの企業が同社のアナリティクスサービスを使用している。

「当社のITシステムは、そのほとんどがロサンゼルスに設置されています。そこでは、お客様から預かっているデータも保存しています。本社のITシステムには何重にもセキュリティがかけられており、国内から業務システムにログインするのにもワンタイムパスワードを使っているほどです。とてもセキュアな環境といえるでしょう」俵道氏とのこと。

同社がクライアント企業から預かっているデータの中には、営業・販売活動に関する情報や、新製品情報、価格戦略情報など、センシティブな情報も多い。そのため、強固なセキュリティは、同社にとってかかすことができないものとなっているのだ。

UTMとセキュリティスイッチ 「TiFRONT-G2408P」を連携

俵道 大輔 氏
鬼久保 亮 氏

「以前の事務所が手狭になり、引っ越しすることにしました。引っ越しを機に、“安定していて、セキュリティの高いネットワークインフラ”を構築しようと考えていました」と鬼久保氏。

よりよいネットワークインフラを構築するために、注力したのが「安定性」と「セキュリティ」の2点だ。

同社ではまず、無線LANのセキュリティを高めるため、UTMと、そのUTMと連携する無線LANアクセスポイントの導入を決めた。さらに、内部対策を施し、多層防御を行うことで、よりセキュリティレベルを高めようと考えた。その多層防御に使うソリューションとしてパイオリンクのセキュリティスイッチ「TiFRONT」に白羽の矢が立ったのだ。

「パイオリンクの“TiFRONT”は、ネットワークを流れるトラフィックから怪しい挙動を見つければ、即座に遮断することができます。これであれば、ウイルスの拡散や情報漏えいなどをいち早く防止することができると考えました。 TiFRONTとUTMの組み合わせであれば、セキュリティレベルは大きく向上します」と、俵道氏は語る。

今回の事例では、TiFRONTとUTMを組み合わせ、多層防御を実現している。しかし、その構成はとてもシンプルで、運用も容易だ。 国内にITサポートメンバーを配置していない同社にとって、セキュリティを高め、運用・管理工数がかからないネットワークインフラの構築は、大きなメリットがある。

「ネットワークインフラを構築後、ネットワークは非常に安定しました。ネットワークのバックボーンもギガビットになり、無線LANもIEEE802.11acを使っています。大容量データでも短時間でやり取りできるようになり、生産性は大きく向上しました」と、俵道氏は言う。

TiFRONTの強固なセキュリティ機能を体感し、安心感が高まる

セキュリティを重視したネットワークインフラを構築した同社だが、TiFRONTの強固なセキュリティ機能を目の当たりにした事件があったという。

「以前、Web会議システムを使っているときにTiFRONTがWeb会議システムを遮断したことがありました。Web会議システムが、接続先を短時間で変更する仕様だったため、この挙動をIPスプーフィングによるサイバー攻撃ではないのか、と判断したのでしょう」と、俵道氏は振り返る。

現在ではTiFRONTをチューニングしており、Web会議システムをネットワークで遮断することはない。しかし、実際にIPスプーフィングなどのサイバー攻撃を受けた場合には、TiFRONTが即座にネットワークを遮断することを体感できたのだ。

「通常の状態では、TiFRONTのセキュリティ機能を体感することは困難です。今回はたまたまWeb会議システムの仕様がサイバー攻撃の挙動と近かったため、その機能を体感することができました。Web会議システムが遮断されたときには驚きましたが、TiFRONTが稼働していることが確認できたので、これまで以上に安心感が高まりました」と、俵道氏は言う。

インタビューの最後に俵道氏は「当社は今後、さらに拡大していきます。今回構築したネットワークインフラは、社員数が倍増しても問題ありません。高いセキュリティも実感していますし、業務生産性も向上しています。
また、コストも抑えて構築できたので、非常に満足しています」とコメントした。 セキュリティインフラに課題を持つ企業は、マーケットシェアのモデルケースを参考にするといいだろう。